石灰岩でできた珍しい古代のトイレ/Yoli Schwartz/Courtesy IAA
(CNN) 中東エルサレムで行われている考古学の発掘調査で、王族の邸宅跡から2700年前のトイレが発見された。
イスラエル考古学庁(IAA)の6日の公表によると、紀元前7世紀末にさかのぼる私用トイレの個室は、「ダビデの町」と呼ばれる遺跡や「神殿の丘」を見晴らす建物の遺構で発見された。
IAAによるとこの王族の土地は、アッシリアによってイスラエルが壊滅させられる以前、ユダ王国時代の末期に使われていたという。
石を切って作られたトイレは長方形の部屋で、深い汚物槽の上に石灰石でできた便器が乗っかる。便器は座りやすいように設計され、真ん中には穴がある。
同庁発掘部門の責任者であるヤコブ・ビリング氏は、古代における私用トイレの個室は非常に珍しく、これまで数件の発見例しかないと指摘。
「実際、富裕層しかトイレを所有する余裕はなかった」とし、「1000年後にはミシュナとタルムードが、富豪を定義するさまざまな基準を提起しており、ラビ(ユダヤ教聖職者)のヨッシは、金持ちであることは自分の机の隣にトイレを持つことと提言している」と説明した。
ミシュナは口伝されたユダヤ律法を成文化した初期の法典で、タルムードは古代の教義を集成したもの。またラビのヨッシはミシュナの中でもっとも有名な聖職者の一人とされる。
IAAによると、トイレの下に位置する汚物槽には大量の陶片と動物骨が入っており、埋土とともに回収された。
こうした物質の研究により、古代の生活や食事、疾病についての理解の増進につながる可能性があるという。
【速報】中東エルサレム、2700年前の個室トイレが発見されるwwwww
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